レスビアンレイプ 甘い蜜汁（硝子のサイレンサー）
監督：佐藤寿保 脚本：夢野史郎
出演：高樹麗／杉本笑／今泉浩一／石川恵美／水鳥川彩／前村進
撮影：稲吉雅志 照明：斉藤久晃／清野俊博 編集：酒井正次 録音：銀座サウンド 助監督：広瀬寛巳
製作：獅子プロダクション 配給：新東宝映画
（1991年）60分
大学の研究室に勤める杏子は新人の実子に心惹かれるものを感じた。
彼女が子供を欲しがっていることを知った杏子は、取引先の啓にレイプさせ試験管の精液で体外受精させようとはかる。
いたって明快な同性愛ものであるが、レイプされたトラウマによって男を拒絶するヒロインと、
彼女に翻弄される男との関係性が目を引く。愛する女のために射精させた男に対して、
「あなたはもう必要ないのよ」とためらいもなく銃口を向けるラストのヒロインの行動からはフェミニズム志向すら感じられる。
林田義行「ピンク・ヌーヴェルヴァーグ」（ワイズ出版）より
