制作スタッフ略歴


今泉浩一:監督/脚本/編集

1985年より飴屋法水主催「東京グランギニョル」に参加。1990年、佐藤寿保監督作品で映画俳優に転向。以降、ピンク映画を中心に現在まで100本以上の映像作品に出演する。1999年、岩佐浩樹とともに映画・音楽制作レーベル“habakari-cinema+records”を立ち上げ自主映画の制作を開始、短編映画「憚り天使」を監督する。2002年、長編映画「NAUGHTY BOYS」を監督。2004年、10人の監督による10本の短編作品を集めたオムニバス映画「Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN」を企画・製作、自身も短編「キスしてほしい」を監督する。2007年、長編映画「初戀」を監督。「初戀」は自作としては初めて国内で劇場ロードショー公開され(シネマアートン下北沢、大阪プラネットプラスワン)、2008年、第58回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式招待される。2010年、5作目となる長編映画「家族コンプリート」を監督、第34回香港国際映画祭でワールドプレミア上映される。一貫して「ゲイ」をテーマにした作品を撮り続け、監督の他、脚本、撮影、編集、出演をこなす、日本では特異な存在。過去に制作した作品全てが、国内外のL&G映画祭を中心に数多くの国際映画祭で上映され、評価されている。
また2000年、第4回パークタワー・ネクストダンス・フェスティバル、川口隆夫 & March2000「世界の中心」にパフォーマーとして出演。2010年には香港のパフォーマーであり俳優でもある、ディック・ウォンと、マルチメディア・パフォーマンス・グループ「ダムタイプ」等で活動するパフォーマー、川口隆夫とともに、ダンス、テキスト、ドラマ、映像という複数の次元をコラージュしたパフォーマンス「Tri_K」にパフォーマーとして出演、東京、神戸、香港、リスボンで公演し、2012年には金沢、ベロ・オリゾンチ、サン・パウロにてツアー公演を行った。



田口弘樹:撮影監督/スチール写真

1984年よりフリーカメラマンとしてコマーシャルフォトを手掛けるかたわら、1995年の"G-men"創刊を期に、G-men、Badi、ファビュラスなどゲイ雑誌でも作品を発表し始める。ゲイ雑誌以外の作品としては、フォトエッセイ「ゲイ・スタイル」(河出文庫:エッセイ・伏見憲明/1998)、NPO法人「ぷれいす東京」発行による冊子「LIVING TOGETHER manual」「Living Together LETTERS」「LIVING TOGETHER KANAGAWA」(共に写真/2003〜)など多数。2004年、「Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN」において短編「かがよひ」を初監督し、メインヴィジュアル写真を担当。「初戀」ではスチール写真を担当した。2007年8月にはジャカルタでの「初戀」上映に合わせ、初の海外での写真展を開催、2008年にはメルボルンで開催されたフォト・エキシビジョン「MEN LIKE ME」に出品した。また2009年には「田口弘樹写真展 - I fall in love too easily -「Badi」創刊15周年記念/akta」を開催。本作ではスチール写真のほか、撮影監督として参加している。


岩佐浩樹 (PEixe-elétrico):音楽/音響/制作

1995年より音楽制作を始める。1999年、"habakari-cinema+records"の設立当初より参加、'PEixe- elétrico'名義で以後全ての作品「憚り天使」「NAUGHTY BOYS」「Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN」(「Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN」では10本中4本分)「初戀」の音楽及び音響を担当する。2001年には初監督作品「grey SILENCE」を制作した。映画音楽以外の作品としては、川口隆夫ソロパフォーマンス「夜色[ヨルイロ](2001〜03)」への楽曲提供、砂山典子ソロパフォーマンス「First Class Barbarian(2007)」における音響などがある。2009年には第二作となる短編「卜凸」、第三作「傘脱」を監督、発表。本作でも音楽と音響に加え、制作も担当。


赤岩保元:題字/灯り制作

伝統美を現在に復活させる仮名書から自由で枯淡な現代書まで、幅広い作風をもつ書家・美術家。書の他に、版画・洋画・コラージュ・立体などの作品も製作・発表している。国内外の百貨店、画廊(松屋銀座、岩崎博物館、兜屋画廊など)にての個展歴は40回をこえる。また、えひめ町並博2004にて愛媛県内子町の「和紙と町並みアート」を担当し、絵本(金の星社、他)、高校英語教科書表紙(筑摩書房)、株式会社籠清・株式会社虎屋、他の企業・商品のロゴマーク、題字作成など幅広く活動。著書に「my made 表装」(文化出版社)、写真集「内子三十六景」(A&O ART FACTORY)、「和の美を贈る毛筆の年賀状」(木耳社)、「万葉集花塗り絵」(徳間書店)、「えんぴつで書いて味わう漢詩」(徳間書店)などがある。「初戀」に続き本作でもタイトルの題字を手掛けたほか、“爺の部屋”にある和紙でできた灯り(大小2点)、位牌の戒名も氏によるものである。


川口隆夫:英語字幕翻訳

大学時代より演劇、パフォーマンスアート、ダンスなど幅広く数多くのプロジェクトに参加。その後スペイン留学を経て、1990年よりダンスカンパニーATADANCEを吉福敦子と共同主催、多くのダンス作品を発表する。1996年からパフォーマンスグループ「ダムタイプ」に参加、「OR」「メモランダム」「ヴォヤージュ」に出演。それと並行して2001年以降はソロ活動も展開し、「夜色[ヨルイロ](2001〜03)」、「ディケノヴェス(2003)」、「D.D.D.(2004)」、「テーブルマインド(2006)」、「グッド・ラック(2008)」、 “私自身について語る”「a perfect life」シリーズ(2008〜)などを発表。2010年にはDick Wong、今泉浩一とのコラボレーションを予定。また、芸術関連記事や映画の字幕など翻訳業に従事、共同翻訳として「クロマ」(デレク・ジャーマン著、アップリンク/2003)がある。東京国際レズビアン&ゲイ映画祭では1996〜99年までディレクターを勤めた。「初戀」に続き本作でも英語字幕翻訳を担当している。
公式サイト KAWAGUCHI TAKAO.com



杉内一:着付/演出助手

2才より日本舞踊を学び、東京新聞主催全国舞踊コンクール第一位、文部大臣奨励賞、東京都知事賞、全国舞踊コンクール賞を受賞。アテネオリンピック開会記念祭へ国賓として招かれ公演。またハンガリー、イタリア、スイス、ドイツでも国賓として巡業公演を主催。国内では歌舞伎座、国立劇場、NHK、新宿コマ劇場などに出演。日本舞踊界で長らく活躍をしてきたが、自分らしい表現方法を模索し公演活動の幅を広げるべく日本舞踊の世界を離れ、"HAJIME"として横浜に拠点を移し、コンテンポラリー、洋舞、演劇など様々なジャンルを融合した作品を発表している。一般の方にも親しみやすく、楽しく舞台表現に気軽に触れて貰うため「翔の会」を立ち上げ、講師としての活動も始める。本作では着物の着付け、コーディネートを担当し、京都ロケでは演出助手としても参加した。
公式サイト はじめまして。


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