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2003.0622(Sun)

 さすがに起きたのは昼近く。ぼんやりテレビを見て、それからホテルの電話から友達に掛けてみる。会うつもりだった友達はあと2人ほどいるのだけど、どちらもつかまらない。そのうちの1人はソウルでクィアアーカイヴという上映会をやっている人なのだけれど、何か忙しいようだ。同じくメンバーでもあるS君に「今日2時からミーティングがあるから、彼も来る」と言われてたので安国にあるアートセンターに行く。ここは何度か作品を上映してもらった場所。しかし日曜だからか空いてはいるものの受付以外はほとんど閉まっていて、展示替えかなんかなのか工事もしてるし。受付嬢にS君の名刺を見せて地下を案内されるが、そこも真っ暗。諦めてS君に電話するとつながらない。ううむ困ったやることが無くなってしまった。

08
なんかたのしそう

 仕方がないのでホテルに戻る事にし、駅から歩いている途中で海苔巻き屋を見つける。ノリとしては吉野屋とかそういう感じで、テイクアウトを入り口で、奥で食べる席がある。メニューはハングルのみ。しかしなんとか指差しで海苔巻きを2本買う。注文するとその場で一口大に切って、紙箱に入れてから胡麻を振ってくれる。コンビニエンスストアで飲み物を買って、部屋で昼食にする。

 取りあえず予定が無いのでガイドブック見つつ考えていると、「漢江クルーズ」つうのがあった。ソウルを横断している川の遊覧船だ。値段もそんなに高くないし、東京に来た観光客が鳩バスに乗るようなものであろうと勝手に解釈して、船着き場がある中洲の島の駅へ向かう。この島は国会議事堂やらでかいテレビ局があるとこで、比較的新しい開発地帯らしい。日曜なので建物はあんま空いていなかったが、河原は土曜の多摩川土手のように混んでいる。船のコースは2つあり、行って戻ってくるのとどこか別の船着き場に着くのとがあるのだが、知らない所に降ろされても困るので戻るコースにする。ガイドブックによると7000ウォンのはずだが、なんでか10000ウォン取られる。解せないが、もうすぐ出発時刻なので(1時間に1本くらい)、桟橋を渡って船に乗り込む。結構混んでいるが、さすがに最初から景色の見えない真ん中の席には座ってる人も少なくて、大概はデッキの先端に殺到している。と、先程まで船がつながれていた船着き場がみるみる動いて行く、と見えたのは勿論錯覚で、船が出航したのだった。

10
遊覧船の料金表

 遊覧船はたくさんの橋の下をくぐっていく。その上にあるのは道路だったり線路だったりするが、たまたま電車が通る時に差し掛かったりするのは楽しい。しばらく舳先で写真撮ったり夜景を眺めたりしていたが、一旦船内の席に座る事にする。一応へりの部分に一番近い席なので通路に立ってるカップル越しではあるが外の景色は見えない事もない。するとそのうち上の方から音楽が聴こえてきた。明らかにバンド演奏。あちゃ〜。しばらく聴いていてもしや10000ウォンってのはこれ込みの特別料金だったのではないかという事に思い当たる(戻ってから確かめたがやはりそうだった)。曲が終わる度に拍手が聴こえる。当然のように韓国語だけで知らない曲多し、なのだがそれに混ざってチューブの「夏だね」(もちろん韓国語)をやってたなんてことは早く忘れてしまいたい。

 このコースは川の一定区間をぐるっと一周してもと居た乗り場に戻って来るコースなのだが、その途中で幾つか別の船着き場に止まる。最初止まった時には降りるのかと思ってしまってほとんど誰も降りないので不安になった。そんな事を何度か繰り替えしてようやく終着地にたどり着く。面白かったけど、実際のところ半分で良かったかなと。着いた所の公衆電話から今回お世話になったS君とJ嬢に電話。お礼とお別れを言って、地下鉄に乗ってホテルに帰った。

09
橋の下をくぐる

 
                    

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