2008.1108 sábado
早めに起きてカフェへ朝食を山盛り食って戻って昼寝、という大変ダメな感じというか何一つ建設的でない午前中を過ごして、今日もアルが13時に迎えに来るんだよね、だと昼食は13時からの提供だから食べないで行くか、と更に寝る。寝てばかりです。テニスとかしないし、早いうちは他の映画の上映もないしさ。
アルが昨日と同じような感じでタクシーに乗って来て(「アツイネー」、と大汗)、今日行くのはどこか、と言うと「テレビ塔」、東京タワーみたいなもんですね。昨日行った場所からも別に遠くはないのだが時間がなくて行っていなかった。付近まで来ると塔の下には衣類、アクセサリー、フィギュアやなんやらの小さい土産物屋がたくさん並んでいる。アルが「こっち」と呼ぶので行ってみるとあ、ビリンバウ屋だ。昨日ビリンバウを「見てみたい」とは言ったのだが実際に売っているのを目にすると買う…、か?という気がちょっとしてくる。50センチくらいのものから150センチくらいのものまであって、もちろん音高が違うのだがその他にもニス塗りされたものと白木のままのものがあって、自分は塗ってない方が好きだけど、小さいのには全部塗ってある。そして大きいものの方が音がよい。
ビリンバウ屋さん、カポエイラの教室もやっているみたいで名刺もらいました
「もし買うなら」という観点で選ぶとやっぱこの塗ってないのだよな…と悩んでいると先客の対応を終えた店主(おじさん)にアルが何か言って、自分が触っていたビリンバウを弾いて見せてくれる。こちらに寄越してアルと2人がかりで持ち方を教えてくれ、真似して弾いてみるが最初はなかなか難しい。だが持ち手を変えてみるとスムーズに構えることができてなんとか高低2音を叩き分けることができるようになった。これはほんとに買うかなあ…とベンベン音を立てながら悩んでいるとイマイズミコーイチはどこかに行ってしまい、よし、と決めてアルに「これを買う」と言うとアルが代金を払ってくれてしまった。いや自分で買うよ、と何度も言ったのだが「ダイジョーブ、プレゼント」と譲らないのでまあラー油をあげたしいいか…とありがたく買っていただくことにした。日本で買うと高い(一万円以上)ですが、全部セットで二千円くらいでした。おじさんは本体からカバッサ(ひょうたんから作った共鳴器)を取り外してカシシ(一緒に持つパーカッション)と石(音程を変えるのに使う)を入れて蓋をした後、メンディングテープで撥を本体に止めて渡してくれました。
アルにありがとうを言ってさてイマイズミコーイチは、と探すが周囲が思ったより広くて見当たらない。アルと二手に分かれて探す事しばし、テレビ塔のふもとにアルといるのを見つけて行くとイマイズミコーイチは自分を見て「弓、買ってる」と大笑いしている。「お土産にTシャツ買いたい」と言うのでアルと2人、芝生の近くにあるショップで探していくつか買い、自分は待っている間にちっちゃい男の子が自分の持ってるビリンバウに何度も突進してくるのをかわしながら待つ。ここはどうもレゲエのお店らしいけど。
これにのぼる
買い物終了してやっとテレビ塔へ、エレベーターは無料。途中までしか行けないが、360°見渡す事ができる。すごく天気がいいのでそこら中が見える。一つライトアップ用の照明にガムがたくさん付けられている(何故か小銭も、それを取ろうとする子供あり)のが謎でしたが、展望台からは昨日見た辺りもその向こうも見ることができて大変よろしいでした。アルと記念写真を撮りましたが「ワタシクロイノデフラッシュ、フラッシュ」と言っては撮った画像をチェックし「クロスギル、モウイチマイ」と撮り直しをさせられました。昨日は観光名所に英語解説がない、と激怒していた彼ですが、テレビ塔展望台にはちゃんとあったので「アッタ、ホント?」と驚いていました。
タワーを降りてしばらくバスを待ってうろうろしていたが来ないので、じゃあいいやと歩きだしたらアルが後ろを指差し「イマキタァ、バッカァ」と走ってきたバスに怒っている。まあまあ休日ですから、と宥めているとふとショッピングモールの前で立ち止まり、「ご飯食べたい?」と聞く。テレビ塔でかなり時間を食ってしまったので時間あるの?と聞くと大丈夫だと言い、僕らが朝に食べたきりだと知ると「ソレハイケナイ、ダメ」とずんずんレストランに歩いていった。半分オープン席のレストランは時間帯のせいか週末だからなのか(政治の街なので週末はガラガラになるらしい)、ほとんどお客がいないがそんな中、アルは友達を見つけたと言って老夫婦と話をしている。席について、「ここはミナス・ジェライス料理の店だけど、何を食べたい?」とメニューを解説してくれる。解説されても写真がなくてイメージできないので「芋」「とり」「豆」と言った単語を頼りに「それがいい」と頼んでごはんごはん。アルはさっきの友達の所に行ってくる、と席を立ち、イマイズミコーイチはビリンバウに風船をくっつけてご満悦である。
そしてサンパウロでの昼飯に続き3回目(少ねえ)のブラジルご飯。米、豆、シュラスコ、焼いたチーズ、マンジョーカをふかしたもの、とうもろこし粉でできたフライ、チキン、要は油と塩と肉です。豪快に盛られたのを見ると壮観ですが、毎日食ったらあっという間に太るわな。食事の途中でアルの友人夫妻が帰るところで、アイス食べながらバイバイしていったので、というわけかどうか自分も最後にアサイーのアイスを食べてごちそうさまでした、うまかったれす。
米もうまい
外に出ると雨が降ってきた。近くのモールに入って雨宿りをしているとアルが「お金をおろしてくるから待っていて」というので僕らは煙草を喫ってぼんやり外を眺める。「ごめんなんかATMが並んでて」とアルが戻ってきて「教会を見せよう」とタクシーを拾った。ちょっと走って割とすぐに到着したドン・ボスコ大聖堂に入る。フワァ〜、とイマイズミコーイチが声をあげる。四方の壁は真っ青のステンドグラスで、そこに昼光が差し込んできてそこら中が青く、ガラスはそれぞれ濃淡差があるので、壁が点描のように光っている。イマイズミコーイチは「ここ、いいねえ」と上機嫌で、何かの演奏があるのかPAチェックなどをしている舞台を眺めたりしている。
しばらく聖堂内にいたあと、待ってもらっているタクシーに乗って駅へ、とここで雨の降りが強くなった。見通しが悪くなるほど辺りがグレーになったかと思うと、フロントガラスにばしゃばしゃ水滴が叩きつけてくる。あらら、と思いつつ運転手さんとアルは車を止めるところで何やら軽くもめていたが最終的に屋根の下に入れてもらって昨日のバスターミナルで下車、ここから地下鉄に乗るのだ。昨日は上ったが今日は下へ、空気が急に気持ちいい。途中構内の植木のために開けてある穴から雨のしぶきが吹き込む、という思い切った通路を過ぎてアルが切符を渡してくれた。
ホームに入るとちょっと暗い、コンクリート製の地下鉄ホーム。これからアルの自宅に行くのだが「電車で40分くらい」というのは結構遠い。電車が来て乗り込むと、結構新しい電車なのかきれいな車両だった。地下と言っても割とすぐ地上に出てしまったがアルが「地下鉄はシンメトリーに出来ないので、都市計画上、ブラジリア中心部では地表に出せなくて最初だけ地下に埋まっているんだよ」と教えてくれた。"Águas Claras(澄んだ水)"という駅で降りてあと一駅なんだけど乗り換え、ホームで待っていると駅から見える部分だけでも建設中のマンションが多い。やがて電車がきたので乗り込むとなんか酔っ払っているらしい人にからまれかけましたが(何せビリンバウ持ってますし)、すぐに降りる駅に着いたのでさっさと逃げてきた。
アル宅の最寄駅もさっきのホームからの景色と似ていろいろ建設中、そして土が真っ赤。植物がとても少ないので、自分からするとすごく殺風景に思えてしまう。「買い物とか不便ではないの?」と聞くとアルは「ショッピングセンターがあるからそれは平気」と言っていた。一軒のマンション(建設中かと思った)に入る。アルはかなりでっかいが、僕ら3人が一度に入って平気なくらいのエレベーターに乗って階上へ、一室のドアを開けるとむくむくの犬が飛び出してきてひゃあ。中に入るとアルのパートナーもいて握手、こんにちは。リビングのソファに座ってティルという名の飼い犬と遊びながらお茶をいただく。ふと思いついてキッチンに行くと昨日渡したラー油が既に開封してあって「あ」と言うとアル、「チョットダケチョトダケネ、ホーントニオイシイ」と何故か言い訳を始めた。いや、別にいいんですよ。
窓から見える「近所の景色」がこんな
お宅拝見も済んだので、これから4人で映画祭会場へ行く。パートナー氏がドライバーである。アルは「そのうち車を買う、免許も取る」と言うので通勤に使うの?と聞くと激しく首を振り、「ラッシュ時はすごく混む。ちょっと移動するだけで一時間かかったりするし、今(地下鉄+バス)の方がずっといい」ので車は行楽用のようでした。どこまで行っても車内ではビリンバウによって身動きが不自由なのだが仕方ない、折らないように注意して車だと早いねえ、と言いながらあっという間に会場へ、オンタイムというか時間ギリギリ。
じゃあ後でね、と2人に手を振り、自分は弓形楽器を持ってよたよた部屋に戻る。着替えて今日の劇場へ、とスタッフに紹介された通訳さんはまた初めましての女性でLさん、こんにちは。「Aさん(初日の通訳さん)が具合悪くなっちゃったということでピンチヒッターです」とおっしゃるのでえ、映画を観て具合が悪くなったわけではないですよね、と念のため確認して、いきなりで申し訳ありませんがこれから映写チェックをいたしますので一緒に来ていただけませんか、とお願いする。
昨日もやったし大丈夫、と思ったのが甘かったです。今回も一からやり直しでした。
Lさんありがとう。そしてまたちょっと遅れた。
会場でご挨拶、ポルトガル語も慣れてきて…というのは嘘でやっぱ丸暗記言語は全く身についていません。Lさんに助けて貰ってなんとか終了し、昨日のSさんと同じように映画を観ていかれるというLさんを残して、やはり最初だけチェックしてから僕らは外に出た。するとドナテラが向こうからつかつかつか、と歩いてくるのが見えましたので今日は、というと「どうですか、映画祭は?」と割と抽象的なことを聞くので「とてもいいです」と適度に答える。「お茶でも飲みましょう、頼んでくるから好きな席へどうぞ」とさすが夫人。僕らは「はいっ」と返事をして席に着かせていただく。
緊張して待っていると夫人はお茶にコーヒーにパゥン・デ・ケージョ(タピオカ入りの餅みたいなパン)を持っておいでましになり席に着くと、「どうぞ」といった感じでパンをくれる。「ええとですね、私は日本にいた頃にNHKのイタリア語講座に出ていました。神宮前に住んでいましたから自転車でNHKまで通いましたよ。ジローラモさん知ってますか?彼と一緒にね。彼はいまタレントですけど私ももう少しやっていたらタレントになれたかも知れないね。ほら日本人と結婚したなんて言いましたか、あっそうそうロザンナ、ヒデとロザンナね。あなたは「母べえ」観ましたか?観てない、是非観るべきです。すばらしい映画ですよ。30分でもいいから観れば美的にいいはずですよ。昔の何でしたかクリスタル族の小説、何と言いましたか、知ってますか?ああ、そう「なんとなく、クリスタル」そうそうそれね、忘れないように書いておかないと。田中、康夫ね。それと残酷な神の、何でしたかその漫画ですね、ああそれです。書いた人は何ですか、はい、モト・ハギオ。それも書いておきます。日本からそれを送って下さいませんか。文庫本でいいですよだって送料が高いでしょ。ああ私はもう行かなくてはいけないですが、ごゆっくり」とまあこんな感じで決して一方的に話したわけではないのですが僕らが何と言ったか書かなくても全く平気な内容の「会話」を執り行って夫人はiPhoneを操作しながらどこかへ行ってしまわれました。
ホテルに戻って以降の写真が全くないので穴埋めPart.1: ドン・ボスコ大聖堂
残された僕らはまあパンも残っていますし、としばらくぼんやりし、自分はさっきあのテラスで煙草喫っていた人がいたのでここならいいのかなあ、と覗き込んでみると灰皿は無くてやっぱここじゃ駄目か、と外に出るために席へ戻りかけたが、近くのテーブルにいたおばさま(僕の貧困な知識からすると一番近いのはフランソワーズ・モレシャン)が何やらポルトガル語でダーッと話しかけてきて、しかも目玉をひん剥いているので最初自分は怒られているのかと思いましたがどうもそうでは無いらしく、しかし判らないので???という顔をしていたらようやく通じていない事が判ったらしく英語で「あなたの母国語は何か」と聞くので「ジャポネーズ」と答えると更に目を剥いて「まさか、本当に?」と言った後「そう、でも英語は判るわね?あなたの、そのTシャツ」自分はこの時背中に亀の文様が入った紺のシャツを着ていた。「の模様がね、私が関わっているウミガメ保護活動のマークにそっくりでね、それでてっきりあなたも」というわけでその後10分間、卵から孵った子亀たちが一斉に海を目指してよちよち疾走していく光景がいかに感動的か、という話をえんえんされました。「で、亀じゃなければ何でいるの」と聞かれたので「はあ、ここでやってる映画祭のゲストでして」「どの映画?」「これです。でもただいま最終上映が絶賛開催中なので残念ですが今からですとご覧いただけませんね」「んまぁ〜」といった会話を交わして退散、おばさま今日はこんな内陸地にいててよろしいのですか、子亀が待っておられますゆえに。
そろそろ時間、昨日の失敗を繰り返さないために早めに劇場に入って、終わったと同時に前へずりずり出る。その甲斐あってQ&Aが成立するくらいの人は残ってくれてティーチイン、「日本ではゲイがどのくらい受け入れられていますか?」といった感じの、質問はだいたいいつもと同じ内容ではあったが中年男性から「なぜ"First Love"というタイトルなのですか、原題もそうですか?」という質問があってイマイズミコーイチはそれに答えていたが、その隣には年格好同じくらいの女性がいたのでご夫婦かも知れなかった。終わって外に出るとアルたちが待っていてくれた。「モウナツカシイナツカシイヒトガイッパイイテ…」と映画に知り合いを見つけていたようでした。このまま帰るというので2日間本当にありがとう、と抱き合ってから見送る。ロビーにはまださっきのお客さんが待っていて話しかけてくれたが、やはりご夫婦で、息子さんがゲイなのだと言う。「それで興味を持って来たのですが、私が聞きたかったのは主人公が「死刑」という紙を背中に貼られるのがあまりにキツい苛め方なのではないかということでした。どうでしょう」と言うのでまああれは演出なので、という事を話し、イマイズミコーイチが逆に「息子さんがゲイだと知った時にはどう思いましたか?」と訊いた。するとお母さんの方が「まず彼を愛している、と感じましたし、守ってあげないといけない、とも感じました」「当惑したり、混乱はしなかったのですか?」「それはありませんでしたね」実際のところはどうだったか判らないけれど現在は良い関係でいるようでした。ちょっと和んで、「じゃあ息子さんによろしく」と握手をしてお別れした。他にも最後まで待っていろいろ感想を言ってくれた男性もいたりして、最後の上映が一番充実していましたかね縦横比も直ったし、と気分良く劇場を後にした。
ホテルに戻って以降の写真が全くないので穴埋めPart.2: 地下鉄ブラジリア駅ホーム
お客さんが皆帰ったあと、ロビーでLさんが「私の親友がゲイなのですが」と言い出した時には申し訳ないが3人目、と笑ってしまいはいすいませんそれで?と訊くと「この映画の事を知ったらきっと観に来たと思うのですが、残念ながら旅行中で連れて来られませんでした」そうでもう僕には日系ブラジル人女性には必ずゲイの友人がいる、という先入観ができてしまいましたよ、さあどうする。今日はまだ時間が早めなのでレストランで夕食でもどうですか、おごります(バウチャーで)、と言うとLさん「喜んで」ということでイタリア屋(なまえわすれた)に向かう。ピザで。Lさんは「ここの日本食レストランに食べにきた事はありますけど、イタリアンレストランがあるのは知りませんでした」だそうでした。
食事をしながら映画の話からブラジリアのゲイの知り合いの話になり、その他いろいろ脱線しながら愉快に会話は進んだが、どういう話の流れだったのかLさんが「ブラジルは、ことにブラジリアは差別の熾烈な国なんです。」と言った。「このリゾートなんてその最たるもので、人口の4割がブラックなのにも関わらず、お客さんには殆どいないでしょう?ここに来るバスはありません。だから車を持っているか、少なくともタクシーを払えるお金を持っていなくてはいけない。仮に何とか来たとしても相応しい服装というものがあるわけで、ある程度以上の経済力が無い人間は来られないようになっているわけです。だから所属する階層によって行くところがはっきり分かれてしまうんですね。一見何事も無く平和に仲良く暮らしているように見えるわけなんですけど、だからこそ越えるのが大変な見えない壁があるわけです」僕らはあくまで通りすがりなので、住んでいなければ感じ取る事が出来ない実感というものかもしれない。義憤に燃えている、というポーズでも無くかといって何の疑問も持たずにそこに安住できるほど鈍感ではない、といった彼女の姿勢が伺えて、無責任に言えばちょっと興味深かったのでした。
食事を終えて、どうですかゲイバーじゃないんですけどゲイがたくさん集まるところがあるので覗いてみます?とLさんは言う。クィア映画祭ではないので今回はそうした交流は無いかな、と思っていたので行きます、と即答して事務所に行きスタッフに「ちょっと出かけてきます」と声をかけ、ついでに明日(クロージングセレモニーがある)の時間を訊いてLさんの車で夜の道(なんもねえ)を走る。たのしい。運転中Lさんは「今日は雨が降ったでしょう、今が雨季の始まりなんですがこの時期はいつも乾季に溜まったゴミが排水溝を塞いで道路が冠水するんです。今日も道が水びたしになって大変でした。遅刻しかけました」そういえばアルの家付近は全然降っていなかったのを思い出した。局地的に降るらしい。やがて大通りからちょっと入った建物の裏手に車を止め、歩いて賑やかな辺りへ出た。何と言うのかカントリー調の建物のまわりにビヤガーデン状の席がぐるりとしていて、そこら中に人がいる。店の名前は確か「ベイルート」だったと思うがLさんは「座るとこありませんねえ…」と呟いたのち、知り合いを見つけたらしく「あ」と外の席に歩いて行く。男性が5人ほどお酒を飲んでいる。「私の友人のゲイと、いつも一緒にいる友達で、私は直接はあまり知らないんですけど」とLさんはいきなり電話番号交換などをしているがおじゃまします、と東洋人。「日本人?ヴェトナム人に見える」と細かい印象の違いを言われたりするが、もうこの際日本人に見えなくていいです。いいんだ…。
ホテルに戻って以降の写真が全くないので穴埋めPart.3: テレビ塔の落書き
他の席にもキスしてる男の子2人などいたりするが、「ゲイは多分店の前でたむろしてる」そうでした。建物の中のトイレにいきましたが帰ってきて「危なくなかった?」と訊かれましたが誰もいなかったのでそういう面白い目には遭いませんでした。ここのグループには英語の出来る人がいないので会話は全部Lさん経由になり負担をかけてしまうがビール呑んだりしてしまっているので調子に乗ってバカ話をして、「今日はたまたまメンバーの都合で土曜だけど、金曜が一番ゲイが多い」と聞くにつけ、昨日ここへ営業に来ていれば今日の客足も大分違ったのでは、とくやしい。つうかこの映画祭のことを知っている人があんまいないじゃんよ、草の根宣伝部隊を組織してくれドナテラ、と思いつつLさんはさっきの話の続き、といった感じで「階層によって遊びに行く場所がきっちり分かれてしまう事も多いので、こういう誰でも来られていろんな人と知り合える場所というのが本当に少ないんです」と教えてくれた。中でも白いシャツ着たハウルという名のにいちゃんが「自分が日本語も英語も出来ないのがいますごく残念、エッチな話がいっぱいしたいんだよう」と駄々をこねていた。ああもう…。
仕方が無いのでハウルと記念写真を撮って、彼らと一緒に店を出、それぞれ車のある方に別れた。またね。
Lさんに送ってもらってホテルに戻り、今夜はお世話になりました。と予期しなかったおまけに感謝をしてさようなら、またどこかで。
2008.1103 ミラノへ
2008.1104 サンパウロへ
2008.1105 サンパウロで
2008.1106 ブラジリアへ、上映一回目
2008.1107 ブラジリアで、上映二回目
2008.1108 ブラジリアで、上映三回目
2008.1109 ブラジリアで、クロージング
2008.1110 ローマへ、帰日