2010.0622 火
五日目:上映初日
きょうはトシさんと飲茶の約束。川口隆夫も帯同し、12時30分に金鐘駅で待ち合わせ。トシさんは香港在住の日本人で、数年前の上映に来てくれて知り合った方である。トシさんの案内の元連れて行って頂いた飲茶店はスーパー巨大なお店。ランチタイムなので大混雑です。奥の間に席を取り、飲茶スタート。やはり現地の人といると気が楽。「Tri_K」ツアーの時もみんな(全員日本人)で飲茶に行ったが、どうしてもそうなると自分が仕切らなくては(と言うほどでもないんだけど、実際みんな初心者なので)店を選び、お茶を頼む瞬間からドキドキなんです。実は。おいしい物を食べてもらって、満足させて帰さなきゃとか。さて、昨日1日中華を抜いたこともあり、もりもりなんでもおいしく頂けます。気も楽だし。デザートまでいただき、満腹になったあと川口隆夫は「プールに行く」などと言いだした(下ゴコロ満載とはいえ元気だなぁ)。が、お目当てにしていた九龍公園のプールが本日は定休日だと聞かされショックを受けている。「他にないの?」とトシさんに食い下がる川口隆夫。「ありますよ。銅鑼湾に。でも駅はその次の天后の方が若干近いです」「じゃあ、そこに行く」
ぼくとトシさんは銅鑼湾の「大桶水」というマッサージ店へ行くことになった。平日午後のサービスタイム(20HK$引き)。初めてなのでスタンダードに足裏マッサージ45分コースを選ぶ。まずは足浴から、数種類のアロマジェルから選べます。渡されたメニューには「ミルク」「ミント」「レモン」「ローズ」「ジャスミン」「人参」「生姜」「ラベンダー」「漢方処方草薬」がありそれぞれの効能が書かれています。が、「老化防止」の文字から目が離せず、迷わず「Ginseng」をチョイス。まずは、木樽に入った暖かいアロマジェルに足を浸します。お茶のサービスもあり。気持ちよくてこのまま寝てしまいそう。そのあとは45分間のマッサージ。ぐりぐりツボを押されて痛いイメージがあったのだけど、この店は(これが香港スタイルなのかは不明)ちっとも痛くなく、ローションでマッサージする感じ。あまりの気持ちよさに本当に寝てしまった。途中、親指をくりっくりっとしごかれた時はあまりのあまりに声が出そうになってしまったけれど。まさに「親指P」。初めて味わった感覚だった。絶品。終わったあとは心なしか足が軽くなったような気がする。欲を言えばもう少し長い時間(60分、90分コースあり)やっていただけばよかったかな、とも思うのだが予算的にはちょうどよかったのかも。
ポスター
夜の上映に来てくれるというトシさんと一旦別れ、ぼくは着替えのためフランシスのアパートに戻る。そう、きょうからぼくの本番、上映です。きれいな(人前に出られる)シャツに着替え、会場となる The Grand Cinema に向かう。会場に小さなブースを出したジョナサンを発見。何回見ても笑える。「チケット売れてる?」と聞くと、「さすがに満杯ではありませんが、映画祭全体ではあなたの映画はズバ抜けて売れています」とのことで、よかよか。「来週ゲストで来るマレーシアの監督の映画は7枚しか売れていません。ああ、どうしたらいいでしょう」って言われてもなぁ。がんばれジョナサン。そうこうしてるうちに通訳を務めてくれる川口隆夫、彼の友達アンドリュー、トシさん、トシさんのお友達Kさん、そして、フランシスらが来てくれる。場内に入ると客足は100人弱ってとこか。空席も目立つが、先日観たシンガポールの映画に比べれば上出来ではないだろうか。本日の上映作品は「憚り天使」と「NAUGHTY BOYS」。いま観るとその下手くそ加減が目につくのだけれど(穴があったら入りたい)、久しぶりに観た2本、自画自賛だけどなかなかいいんじゃないかなぁ。と思った。上映後の質疑応答は15分という限られた時間ながら活発な意見交換が出来たと思う。香港国際映画祭で「家族コンプリート」を観に来てくれた人も何人か来てくれていた。とても嬉しい。
NAUGHTY BOYS + 憚り天使
「未だ仕事が残っているので」と言うジョナサンを残し、川口隆夫、アンドリュー、トシさん、フランシスとで食事をすべく佐敦へ。ここは、香港国際映画祭の打ち上げにも行ったチェーンレストラン。イヤな予感。予感は当たり、やはり「ビールビール」と騒ぐ川口隆夫。でも、ここはアルコールは置いてないのですヨ。ごめんね。満腹になったあとはアルコールを摂取すべく川口隆夫、フランシスと中環のZooへ移動。ここでフランシスが「上映のお祝いに」とスパークリングワインを奢ってくれる。ああ・・・嬉しい。フランシスはひと通り映画の感想を言ってくれたあと、いつになくまじめな顔をして「きみたち(ぼくと川口隆夫)はせっかくいいアーティストなのにマネージメント面でかなり損をしている」と至極まっとうなご意見を言うのであった。マーケティングの仕事をしているフランシスには、どうしてもぼくらが歯がゆく映ってしまうようだ。「わかっちゃいるんだけどねぇ・・・」とぼくらは言うばかりなのであるけれど、これぞフリーランスの宿命。あれもこれもご縁と才能(人を引き寄せる力)だからなぁ。がんばれジョナサン。ぼくもがんばるから。ちなみにここZooは毎週木曜日はベアーデイだそう(「Bear With Me」って書いてあった)。お好きな方はぜひどうぞ。フランシスは好きらしいです。昨日と同じく真夜中の道を3人で歩いて帰る。生暖かい風が気持ちいい。ほどよく酔っぱらってみんな気分がいい感じだ。上環は夜の散歩にはたいへんいい。気に入った。
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