2010.1007 THU

 深夜の道路@バンクーバーであります。インド人(たぶん)の運転するタクシーは快調に空港に飛ばし、あっという間に空港に近づいてきた。「航空会社は?」と聞かれたので「エア・カナダ」と答えると一番近い降り口に付けてくれる。チケットに署名を、と言われたので名前を書いてお世話様でした、と空港に入る。最初にチケットを見た時にはフライトが午前2時05分て何それ、と思ったものですが改めてそう思います。さすがに24時間空港ではないのでほぼ最終便、らしくはあるのですが。エア・カナダのカウンターで発券してもらい荷物を預けてやれやれやれやれ、と改めて席を確認してみたら巫山戯たことに席が異様に離れたものにされており、何をどうやったらこうなるのか理解に苦しみつつ再度カウンターで「あの、席を隣にして欲しいんですけど(とあらかじめ言わないといけないのか?)」と言ってみると受付の女性は「もう発行してしまったのでここでは変更できない。搭乗口で言ってください」とにべもない。行きも帰りも雑だよなこの国、とぷうぷう言いながら仕方ないので出国してから調整をお願いする事にして、「もし本当に離ればなれだったら、どうしよう困る」と明からさまにうろたえておるイマイズミコーイチをまあまあ、と宥めつつ時間はあるし、とテレサに電話する事にする。結局トニーにもお別れを言わずに出てしまったので(会えるかな、と何となく思っていたのでそのまんま)それを伝えたかった。うまい具合にコインが残っていたのでテレサの携帯にかけ、運良くつながったので「深夜にごめんなさい、いま空港に着きました。みなさんにお礼もお別れも言えなかったので、特にトニーさんによろしくお伝えください」と話して電話を切った。さてこれで思い残す事は(一応)無い。出国いたしましょう。


カナダ最後の一枚@空港

 と思ったら出国カウンターと言うものがどこにもなく、そのまま搭乗ゲートに出てしまった。パスポートにスタンプ押されてませんがいいんですか?一体どうなってるんですかこの国は?とは思うものの出国カウンターがもしあるのであればそれを通らずに来られるはずも無いので考えない事にする。それより席番だ、並びの席に変えてくれ、と搭乗口で言うと「判りました、チケットをお預かりします」と担当の女の人は実に頼もしい感じで言ってくれるのだが僕らの前にも後にも続々何やらチケット持った人が並んでいるのでもしかしてこの便の人はみんなヘンな席次にされてるのか、と最初のカウンターのおねいさんの顔を思い浮かべる。並びの席、とかそういうのはまったく斟酌せずにそれそれそれっ、とか言いながら発券しているのかもしれない(だとしたら面白いけど、面白いだけだな)。いつ呼ばれるのか判らないのであまり遠くにも行けず、途中イマイズミコーイチはトイレに駆け込んだリしつつも、基本は(椅子も埋まっているので)床に直座りしてコールを待って、でやっと呼ばれて「さあ席が隣になりました、ね?」とか言われて新しいチケットを受け取り(さっきのは何だったんだ本当に)安堵しつつ脱力する。エア・カナダ、極力意味不明である。まだ時間があるので免税店や土産物屋をぶらぶらして、ちょっとお腹減ったけどもうなんかね、と何も買わずにカナダ最後の時間を過ごす。そしてやっと搭乗開始。

 どのタイミングで機内食が出たのか忘れた。とにかく果てしなく飛びつつ眠り、眠りつつ飛ぶ。
 そして飛行中のどこかで10月7日(バンクーバー時間)は幻のように9時間で終わり、機内では10月8日(香港時間)が始まる。

インドネシア・ジャカルタ編

2010.1003 ジャカルタ発香港経由バンクーバー行
2010.1004 長編3本
2010.1005 長編2本+「家族コンプリート」上映一回目
2010.1006 長編1本+「家族コンプリート」上映二回目
2010.1007 バンクーバー発

インドネシア・ジョグジャカルタ編