2007.1228, fri
12時にそごう前で、という前回に引き続き香港感のない待ち合わせの約束があり、イマイズミコーイチはごそごそ起き出してシャワーを浴びる、が「すぐ水になっちゃう~」と悲鳴を上げている。温かいとは言え12月末、水シャワーは厳しい。昨夜自分が使った時にはそんなでもなかったのだが、そういえばその後に入ろうとしたイマイズミコーイチが「水しかでない」とその時も断念していた。ある程度お湯を溜めて放出するシステムかも知れません。日なたは結構あったかい道を歩いてそごう前へ、オンタイムで着いたけどJはいない。前回も遅刻常習だったんだけど、それを見越してどのくらい遅れていったらいいのか判らないので毎回待たされることになる。やがて大汗かきながら(といった体裁)でJ&Hがやってきて、「すいません」と本当に申し訳なさそうなのだが、でも遅れはするわけね。
向かいのお宅がバッチリ見えてしまいます
さあメシだ、と台湾料理屋というものに入る。真新しいカフェ風の店内にはクリスマスの飾り付けが堂々とあり、「クリスマス、終わってませんか」と聞くとHは「香港の人はいい加減なので、旧正月が来るまで大抵の店は"Merry Christmas & Happy New Year"です」だって。日本で自分がバイトしていたとあるデパートではイベントが終わる事にその夜に必死こいて撤収と展示替えをしていましたが、なんかそういうのが莫迦らしくなるような発想法です。日本もぜひ香港式にしましょう。自分は唐揚げご飯のようなものを頼む。タイ米うまい。ミルクティーもうまい。
ホステルには宿泊費前払いなので、まとまった金額を換えないといけないがしたらやっぱ銀行だろう。手数料取られるけどそれでもレートがいいしさ、と話すとH、「僕は恒生銀行に口座を持っているから手数料なしで換えられるよ、行こうか」と言ってくれる。彼らには2人分の航空券も建て替えてもらっているので20万程度を一気に両替であるひえー。すごく混んでいる銀行にHと自分は並び、高額紙幣の札束(70万円くらい)を無防備に数えている人などを横目に換えてもらって、高額紙幣ばかりなので一部をくずしてもらって終了、それでも1HK$=14.52円で前回より若干上がっている。
以降の文を参照のこと
部屋に戻り、Hが支払いをしてくれる(「マダムは不在だったので夫に払ったから、何か行き違いがあったらコレを見せて」と領収書を渡される)。その後航空チケットを代金も渡してから部屋でだらだら喋ったりして、昨夜から疑問だった自分のベッドの上のほうに貼ってある手書きのメモを指し、「コレ何?」と聞いたらJ&Hは笑い出した。「ええとね、ギャングみたいな人(ヤクザね)がこの部屋の電話番号を入手して電話をしてきて、『飲茶に行こう』とか『香港を案内する』とか言ってきても決して出掛けないように、と書いてあるわはは」だそうです。じゃあ自分らは言葉分かんないのでそもそも大丈夫だね。結局最後までそんな愉快な電話は来ませんでしたが。
そのちょっと前にJが「今ヴィクトリアパークで年に一度のイベントをやっています。色んなお店がブースを出していますよ行きませんか」と言うので自分は伝統的な縁日のようなものを想像して「いいよ」と答えたのだが、でけでけ歩いて行ってみたら、そこは掛け値なしの物産展でした。健康食品、薬、食材(ワニ肉とかあった)、茶、マッサージ器、インテリア内装にお菓子に文房具に果てはフードコートまで、日本では15年以上足を踏み入れたことのない「産業総決算」展でしたがそれにしても次々と試食と試飲の嵐、なんだかようわからん。Hは次々と大袋入りの菓子とか買ってるし(何でココで買うの、と聞いたら「この外袋はここでないと入手出来ないので」だとこのオタカップル)、道行く人がソフトクリームを食べているのであれが欲しい、とお店を探したらフローズンヨーグルトだったり(食ったけど)と、オーヴァーサーティーズの男4人でなんか一家団欒(しかも全員末っ子、統率者がいない)みたいでした。しかし500mlペットボトル入りの豆乳(砂糖入り)を一気飲みしている人がこんなに多いとは。中でも日本製(+日本風)のお菓子を売っているお店でJが不二家の何だかってお菓子を箱買いしているのにたまげる。「あ、コレ母が好きなので」とか言っていたが嘘でしょう。店員が出荷用の外箱を捨てようとしてたのを必死に制止していました。
正直言って最初は何で自分たちがここにいるんだろう、とちょっと思いました
さてメシだー、と「太湖」という料理屋に入り、ちょっと待たされたけどお店の、なんだかやたら冷房の利いた2階に入って相変わらず油+にく+炭水化物+卵なわけですがうまい。蟹の小龍包なんてもう。さて途中トイレに立ったイマイズミコーイチが帰ってきて、「なんか個室に二人入っているようなんだよねえ」と怪訝な顔をしている。J&Hにそれを伝えると「それは怪しい。怪しいです」と言うのだがよりによって中華料理屋のトイレでするだろうか。帰りに見てみましたがもちろんそんな人(達)は居ませんでした。
歩いて宿に戻り、Hが「この部屋はどう?」と聞くので「充分だよ、でもシャワーがすぐ水になっちゃうんだけど」と言うと「あ、お湯を作り置きして出すシステムだから、ちょっと時間をおけばまた出るよ」との事。ホステルを出てまた歩いて(行ける範囲でしか行動していない)J&H事務所に行く、相変わらずのパンダ屋敷であるが巨大なスヌーピーが2匹、後背位のポーズを取らされてお出迎え(あ~あ)。ここでまずJが明日からの上映で販売する各種グッズ(ポストカードセット、サントラCD、チラシなど)をセット販売にすべくああでもないこうでもないと取っ替え引っ替えしている。バラで売るより出ますから(ちょっとお得な値段設定)、とまずは先月主演ヒロくんがサインしたポストカード含む値段の高いセットを作った後、残りを組み合わせてうんうん唸っている。大変じゃのう、と僕らは傍観に徹するかパソコン借りてメール見たりするかなどしていた。セットが出来上がるとJはすかさず電話をかけ始め、それを切るたびに「サイン入りセットに予約が入りました」などと言ってその日の内に半分くらいは売約済みにしてしまった。やり手だけど…それじゃあ明日店頭に出せるものがあんま無いんじゃないか?
値付けするJ、そしてスヌーピーズ
電話するJ、パンダエリアで寝ているH、だらだらしている自分たち、さてJの物販大作戦が終わり、前回に取材を受けた掲載紙を見せてくれたのだったが香港でも全部のとこが律儀に送ってくるわけでは無いらしく(日本だってひどいもんです。自分らがナメられてるだけかもしんないけど)、大概はJ&Hが自分で買ったもののようだった。写真に関しては「何故これを…」といったようなものもあってイマイズミコーイチなどはしおれていた。でももしこれが悪意ではなく(悪意だったらどうしよう)一番マシな写真だったとしたらボツになったショットはどんなだったんだろうと思うと眠れなくなりそうです。「metropop」という地下鉄フリーペーパーの写真がとてもいい出来だったので、それが救いでした。
2007.1227 再び香港へ
2007.1228 いきなりオフ
2007.1229 上映一日目
2007.1230 上映二日目、被取材1件
2007.1231 上映三日目、越年
2008.0101 新正月、大佛
2008.0102 被取材1件
2008.0103 銅鑼灣をうろうろ
2008.0104 帰日