2026.0202 星期一
昼過ぎに起きていつもの大橋頭油飯に行ったら「臨時休業」の張り紙があってわちゃあ、昨日行ってないイマイズミコーイチは(自分も)明日しかチャンスがないが、休みは今日だけだと信じましょう。夜市の通り側に渡り、いろんな店を見てもどうも決め手に欠ける…というか勘が働かないので果たしてどこに入ったもんやら、と思っていたらビュッフェ形式の店が目に入る。これだとイマイズミコーイチは食べられないものを避けられるし良いかもしれない。店内の人を観察しているとテイクアウトの人は蓋付きの、ここで食べていく人は蓋なしの、どちらも紙製のトレイに食べたいものを盛ってからレジに持っていって会計するみたい。自分らが大分まごまごしていた様子に見えたようで、どっから持ってきたのか巨大なボウルで大量に食べている若い男性が指さしで「会計はあっち」とか教えてくれる。プレートにおかず、ご飯とスープをそれぞれ紙カップに入れて会計する。イマイズミコーイチもずいぶん悩みながら選び終わり、結構混んでいる隙を狙って席について時間帯的にはブランチ…なのかな。料理は大変おいしく、特に紫米にひよこ豆を混ぜて炊いたご飯は帰国したら真似してみようと思いました。食べ終わったら紙の食器はどうするのかなあと先客をまた観察していたらみんな外に持っていっているので、自分らも紙食器を乗せたお盆を持ったまま店を出て、歩道の脇にゴミ箱があったのでそこに捨ててごはん終了。
豪美精致全自助餐
一旦ホテルに帰るとイマイズミコーイチがまた寝てしまったので、自分はしばらく休んでから一人で歩いて近所の大型カルフールに行く。ここは去年も行ったスーパーで、でかいビルの地下1〜2Fが店舗になっている。前回すでに散々うろうろしたので今回はささっと欲しいものだけ買って部屋に戻り、買ってきたものを整理していたらイマイズミコーイチが「太陽餅」に関心を示す。実は自分も名前は知ってるけど食べた事がなかったので買ってみようと思っただけで旨いのかどうか知らない、と言うと「でもおいしそうだから僕も買いたい」と言い出す。中身が全く見えないパッケージなので美味しそう、の判断をどこでしたのか不可解だが、いずれにせよ今日は福田一方鳳梨酥に土産用のパイナップルケーキを買いに行くのでついでに寄れる。近い方から、と本日2度目のカルフールに入る。イマイズミコーイチは太陽餅と、あと「芒果酥」というパイナップルケーキのマンゴー味みたいなものを見つけて買っている。そこから道なりに行くと福田一方鳳梨酥、まずは温かいクランベリー味のを一つ買いその場で食べてから、イマイズミコーイチは店のおじさんにお願いして「パイナップル味とクランベリー味だけの詰め合わせ」を作ってもらっている。自分は店の出来合いの詰め合わせ(前述の味に加えてチョコレートと抹茶で4種)を家族用に一箱。そして前回「2月から1個2元値上げします」と書いてあったのを見ていたのに買うのが今日になってしまって、ちょっとだけ高いお買い物になった。
そこからバスに乗って西門へ向かう。イマイズミコーイチが大変気になっているゲイショップが西門紅楼の目の前にあり、店の前には「一見さんお断り、何も買わない人は入らないでください」とか色々書いてあるのだが、入ったけど買うものが無かった人は幾らか払ってローションを買っていただきます、という仕組みらしい。では、と入っていったイマイズミコーイチはしばしあって出てきたが、「別におっかなくはなかった。ただ本当に冷やかしの人が多くてうんざりしたのでこういう感じにしているみたい。店内はアダルトグッズとウェアが中心だね、昔みたいに雑誌やDVDがいっぱい置いてあるみたいなのとは違う。写真集はちょっとあったけど」だそうでした。西門紅楼の周囲にはゲイバーやら色々あるのだけど、特に紅楼を取り巻くように立っているビルの2階部分には閉店したのか看板を残してシャッターが降りている店もけっこうあった。そのビルの1階にあるゲイ専門ではないDVD屋で自分はグリーナウェイの『エイゼンシュテイン・イン・グアナフアト』の台湾版らしいDVDが99元で売っているのを見つけてしまう。これ日本版DVDも出ていなければ配信もされていない作品で、自分も10年くらい前に一度ラテンビート映画祭で観たっきりだったのであるが英語字幕も選べるみたいだし、これは買いかも。一緒に並んでいた、ジャケットデザインが共通する他の映画から推測するとオリジナル版、というよりは「アートシネマ傑作シリーズ」みたいなのの一連で出ているのかもしれなかった。
戦利品
西門での用事が済んだので次は台北駅に向かう。府中15でクワンが出してくれたドライフルーツが砂糖の加え加減が絶妙だったので自分も買いたいなあと思って調べたらこれは高雄に本社があるメーカーのようで、まあこないだ高雄に行った時にそれを知っていれば寄れたのに、とも思えませんが台北駅にはショップがあるそうなので、またしても地図を見ても迷ってしまう広大な台北駅で漂流する。手こずったが何とか見つけて入った店には時間帯のせいか誰もお客がおらず、店員さんも大変丁寧な接客(試食責めともいう)をしてくれて自分は土産用に箱入りのセット一つ、自分用にグァバと山査子を一パックづつ購入してこの店はおしまい。「パスポート持ってれば免税手続きができますよ」と言われたけど持ってなくて残念でした。夕飯時だけど今からどっかの、例えば観光夜市とかに行くのも厳しいのでこの辺でフードコートに入ることにする。自分が入った事がある台北駅のフードコートは縮小してしまっていて食べたいようなものがなく、隣のビルにあるのはどうだろう、と見てみるとこっちは何かありそう、なのだけどイマイズミコーイチは疲れてしまって食欲が失せたらしく食事は飛ばして小豆のぜんざいに豆花を入れたデザートだけで〆ると言い、自分は飯が食いたいので別の店で牛肉麺を買う。きしめんより太くてコシのある麺が入った汁麺が出てきて啜るたびに飛び散るのが難点ながらすげえ旨かったので、台北最後の夕食はこれで良いんではないでしょうか。
バスでホテルに戻り、パッキングをしなくてはいけないのだけどあまりやる気にならず(いつものこと)、外に出て煙草を喫ったりしてダラダラしている。2週間はあっという間だったねえ、このホテルはどうだった?と聞くとイマイズミコーイチは「よかったよ〜」とのことなのでそれなら何より、自分もこのロケーションと設備で1人当たり一泊3,500円なら文句なしだと思う。明日はMOさんが午前中にホテルの近くまで来て最後にお茶でもしよう、と言ってくれている。部屋に戻ってパッキングを7割くらい終わらせてから眠りにつく。
なんだこれは
2026.0203 星期二
ちょっと早めに起きて、今日こそはと「珠記大橋頭油飯」に行ったら開いていた。内心でガッツポーズしながら二人とも油飯を頼んで目玉焼きも付けて、あと初めての魚つみれスープ。自分が到着した日に西門で食べたのとは違ってつみれは肉入りでした。うまい。ホテルに戻ってパッキングを仕上げ、MOさんたちと会っている間にチェックアウト時間が来てしまうので先に部屋をチェックアウトして荷物をフロントに預ける。約束の時間の少し前にMOさんから「待ち合わせの喫茶店に入った」とのメッセージ。場所は本当にホテルのすぐ近くで、夜市のある通り側に渡った交差点からいくらも歩かないくらいの新しめなビルに入っている。店の1階にMOさんがいて、「席は2階にもあるんだけど先に注文を」と言うのでメニューを見るとあれ、お茶はないのか。ということでオレンジジュースを頼む。2階に上がるとミスター・ブルーとオレンが待っていた。わあああああ、と駆け寄るチームハバカリ。MOさんはきっと台北中のペット同伴可の店を調べ尽くしているのだろう。デヴィッドは自宅で作業があるので来られない、とMOさんは言うのでそうか残念、次は日本で会えればいいね、とミスター・ブルーに「日本に行ってみたい?」と言うと「そうだね〜僕はアニメが好きだから行きたい気持ちもあるんだけど、でもどっちかというと彼ら(MOさんたち)が日本に行っている時にオレンと留守番してる方がいいかな」と笑う。そして彼の好きな日本のアニメを教えてもらったけど、こちらに知識がなくて知らないタイトル(元々はゲームだったらしい)でした。
ミスター・ブルー&オレン
店の人が頼んだ飲み物を2階まで持ってきてくれて、4人で話していると携帯を見たMOさんが「あ、やっぱりデヴィッド来るって」と言ってから間も無く、いつものオレンジのキャリーを転がしながらデヴィッド、作家名としては「紀大偉」さんがやってきた。オレンを撫で回している自分らをバシバシ写真に撮っているが、あとでこの人のInstagramを見たら「監督一行は犬に夢中」みたいなキャプションが付いて大量に投稿されていました。その通りではあるが。相変わらず話題が尽きない人なのでいろいろ楽しくおしゃべりしたが、自分らはもう少ししたら桃園空港に行かなくてはならない。Googleマップでルート検索したら最寄りの駅からMRTで「三重」まで行って空港線に乗り換えるべしと出たけど、と画面を見せるとデヴィッドは「いや…違うな。自分が案内する」と言って立ち上がり、ホテルに戻ってスーツケースを引き取って(唯一の欠点として建物にエレベーターがないため階段で荷物を下ろして)から5人と1匹で駅に向かう。デヴィッドと自分が先にエスカレーターを降りたら上の方でMOさんが叫んでいる。どうやらオレンを連れて駅構内には入れないようのでここでお別れになるらしい。自分は駆け上がってMOさんとミスター・ブルー&オレンにさようならをして、イマイズミコーイチと階下に降りる。
デヴィッドはどうやら台北駅に行くつもりらしく、MRTを一回乗り換えて構内のファミリーマートに入っていく。どうも雑誌を探しているらしい。この間オンラインで公開された「鏡週刊」の記事が紙雑誌にも掲載されるとのことで、実物を見せたいのだという。「インタビュー記事が載るのは次の号だから、これはあくまで参考&お土産ということで。実物は後で郵送する」と2分冊になっている薄い雑誌をくれた。何から何までありがとう。広い台北駅を歩いて空港線の乗り場まで行き、電車の前まで見送ってくれる。桃園空港線はタッチ決済機能付きのクレジットカードで改札を通れるのだが、自分らの交通系ICカードの残額ギリギリで済みそうなのでそっちを使うことにする。ちなみに台北のMRTでは今年中にクレジットカード対応をする予定とのことなので、次回からはシンガポールみたいになるかもしれない。ただ今回使った悠遊カードやiPassカードを使えば駅のチャージ機で小銭を大量処分できるので、両替手数料のかかるクレジットカードよりは交通系ICカードの方がまだ良さそうな気もする。
乗り込んだ空港行きの車両は微妙に混んでいて、2人並んで乗れる席はもうない。既にへばっているイマイズミコーイチに席を譲って、自分は隣の車両まで見てみたけど空席が無かったので床座りする。台北駅は始発なのでデヴィッドは遠回りでもこっちに連れてきてくれたのかもしれないが、ちょっとタイミングが悪かったかもしれない。この路線は桃園空港が終点ではなくてさらに先があり、かつ空港の前でも結構乗り降りがあるのでしばらくしたら席が空いて座ることができた。空港までは50分くらい、オンラインチェックインもしてあるし余裕を見て出たので空港で過ごす時間はあるが、イマイズミコーイチが「台湾で一番ポピュラーな(国産の)タバコを買いたい」と市中にいる時から言っていた事をまた言い出して、セキュリティーチェックを通った後の免税店で床にへたり込んで悩んでいる。どれが一番人気がある銘柄なのか、は販売員さんに聞いて判ったが、その中でもまた種類があるのでどれにしよう…とまたへたり込む。何とか一つ選んで購入し、イマイズミコーイチは台湾ドルを日本円に戻して、あとは搭乗口に行くだけである。自分らの待合所は台湾の離島をモチーフにした島のようなベンチが作ってあるという凝ったものでした。
金門
成田に着いたのは19時半くらいで、時間的に帰れなくはないのだけど今日は成田で一泊することにしている。ホテルの無料送迎バスは念のため一番遅い便を予約していたのだが、かなり早く出られてしまったので一旦予約をキャンセルして早い便で取り直す。このホテルは自分が前回台北に行った去年も泊まったところ。チェックインをして、歩いて行けるところに「かつや」があるのでそこで夕飯を食べ、ダラダラしていたらいい時間になったので寝る。
2026.0204 星期三
今回ホテルは食事なしで予約していて、というのも朝食付きプランで予約するより素泊まり+当日払いで朝食を食べるパターンのほうが安いからでそうしたのですが、結局早起きしてもりもり食べる感じでもなかったので朝食はやめてギリギリまで寝ていてチェックアウトし、フロントに荷物を預けて外出する。このホテルは歩いて成田山に行ける距離のところにあって自分は前回も行ったのだが、イマイズミコーイチも行ってみたいというので空港に戻るバス予約を遅めの便にして成田山新勝寺に行く。前回ほどではないが人が少なくて広大な敷地をゆっくり回れる。イマイズミコーイチは「今年は後厄だというのを最近知って、でも本厄の時も何にもしなかったからいいのかな、でもせっかく来たからお参りくらいはしようか、厄除け祈願は高いな…」などとぶつぶつ言っている。行く先々のお堂でお参りをしていたら賽銭用の小銭がなくなった、と言い出したので自分が五円玉をあげるとチャリン、と入れて拝んだのち歩き出したのだが、途中で「あ、さっきの厄払いのところで『イワサくんの厄後よけをお願いします』とかお願いしちゃった」と訳のわからない事を言っている。なんにせよ「ヤクアト」ってのはなんでしょう。
最初の予定ではバスに乗る前にどこかに入って食事をするつもりだったのだがまだあまり腹も減っておらず、それに昼時なので混むかも、とそれはやめて、ホテルに戻ってロビーで待つことにする。さてイマイズミコーイチには以前受けたインタビューをまとめたのでチェックをお願いします、と言われて締め切りを二ヶ月くらい過ぎてまだ手をつけていないテキストがあり、台北でできるかもしれないと思って自分はそれをプリントアウトして持ってきていたのだが結局全くできず、とここにきて「さすがにまずい、やらないと」とテーブルもないホテルのロビーで追加修正を書き込み始める。自分はホテル内のコンビニエンスストアで菓子パンを買ってきてかじりながら待つ。かなり頑張ってやってたのだけど半分くらいできたところでバスが来てしまって時間切れ、宿題となった。成田参拝のご利益がありますように。イマイズミコーイチは空港に戻ってそこからリムジンバスで帰宅、自分は歩いて京成成田駅まで行って(これが結構たいへん)そこから電車に乗って帰宅する。
ナリタサンシンショージッ、イリグチッ
目次
2026.0123-0125 台北まで/『すべすべの秘法』上映/『家族コンプリート』上映
2026.0126-0127 インタビューその1/台北ビエンナーレほか
2026.0128-0129 高雄へ/インタビューその2
2026.0130-0201 自主上映会1/自主上映会2/自主上映会3
2026.0202-0204 縦横/帰国と成田山
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