20151029 Donnerstag

朝起きるとイマイズミコーイチは隣でまだ寝ていたので「ちょっと朝ごはん買ってくる」と声をかける。「んあ、じゃあチョコレートケーキの違う種類を買ってきて」とむにゃむにゃ言うのでよく訊くと先日入ったパン屋で食べたお菓子のことらしい。あったらね、と言って自分は駅近くのスーパーに入りまた間際にもりもりチョコレートを買い、ついでにドイツに来るといつも買ってるパプリカ味のポテトチップスも買って件のパン屋に行くとイマイズミコーイチ指定のチョコレートケーキがあったのでそれとサンドイッチを買う。部屋に戻って自分はサンドイッチを素早く食べ、監督を起こす。パッキングは大体終わっているのと、フライトが14時頃と遅めなのでそんなにバタバタはしない。12時に空港に着くとして11時くらいに出るんでいいかな、珍しくライナー氏は居たのででは(やっと)帰ります本当にお世話になりました、とお礼を言って家を出る。最後までこの人が何をしている人なのか判りませんでしたが(紹介してくれたユルゲンに「彼はアーティスト?」と訊いたら「彼はアーティストではない。彼は犬が好き」と意味不明な説明をされた)とても快適に過ごさせていただきました。何か迷惑をかけて無ければいいんだけど。


糞袋が取り放題でしたが糞だらけでした。

駅までガラガラとスーツケースを引きずり、前日に調べておいたようにYorckstraße駅でU7に乗り換えて終点のRudow駅まで行く。シェーネフェルト空港行きのバスは、と考えるまでもなく自分らと似たような風体の人がいっぱいいるので迷わずバス停へ、ただし空港行き以外のバスも多いのでちょっと待つ。やがて空港行きのバスは来ましたが乗客に対して本数が少ないんではないでしょうか、という感じの寿司詰めで、前乗り先払いのはずの車は後ろのドアが開いたのでどうやって運賃を払うんだろうなあ、と2.2ユーロを握りしめたまま車は出発してしまい、これで到着時に後ろが開いたら払わなくていいのかね、と言っていたら本当に後ろが開いたので逃げろ、ではなくて押し出されるように降車してしまい「あの、あの、おかねはどうしたら」とか心の中で言いながら素早く車から離れる僕ら。まあ仕方がないもしかしたら今日は取っ払いの日だったのかも知れん、と都合のいいことを言いつつアエロのカウンターでチェックイン。はスムーズに済みましたがシェーネフェルトはテーゲルに輪をかけて何も無い(喫煙所もない)ので時間が潰せません。

飛行機、まずはモスクワまで飛ぶ。空港に着いた途端にイマイズミコーイチの疲労が極限になったのか急に口を聞かなくなり、ベンチにうずくまって眠りだしてしまった。こうなるとどう仕様もないので出発まで行方不明にならないように見守りつつ自分はその辺を探索してみましたが落ち着けるような店も無かったので(本場のピロシキとか気軽に買える店とかあるんじゃないかと期待してたのでした)出発まで待つしか無いやね、やがて搭乗が始まったので起こして乗り込む。北京までのフライトは7時間半くらいだから、眠って回復してくれるといいんだけど(今回はちゃんと隣同士の席)。



20151030 星期五

我们又回到了北京(グーグル翻訳による)。
ここで一旦出国して荷物を引き取ってから6時間ほど待たなくてはならない。北京空港は無茶苦茶広くてターミナルが違うのでまず無料バスで空港内を移動する。映画祭はとっくに終わってるしシャオガンとポポはいま台北だしユニンは日本に帰っちゃったろうし、で誰に会えるという事もないので空港でダラダラしてましょう、でもライターを捨てなくちゃいけないので何度か出入りして喫煙して、いよいよベルリンで買った、または映画祭で貰ったライター3本とはお別れだ。屋外のスタンド灰皿のふちにはライターが次々とおかれていく(のを掃除の人がゴミとは分けて回収しているのでどっかで売るのであろう。自分のライターがどこかの趣味のいい人に買われますように)。自分はベルリンで買ったソ連ライターはわざと手荷物に入れておき、最終セキュリティーチェックで引っかかってマッチ(もダメなんである)を温存する作戦を立てる。イマイズミコーイチはスーツケースに一個だけ入れておいた、と言うが大丈夫なんか。喫茶店でお茶を飲んでから中国国際航空のカウンターで発券してからセキュリティー、案の定自分はうっかりライターをリュックに入れてましたあごめんなさい、という小芝居をしてマッチから眼を逸らさせて(しかしソ連ライターが惜しいなあ)から搭乗口に向かう。免税店でちょっとだけ土産を買ってから搭乗呼び出しがあり、シャトル電車で移動して、あとは羽田に戻るだけ。


さよなら北京空港

我们又回到了羽田(グーグル翻訳による)。
入国してラゲージクレームで荷物を待っていると、自分のはすぐに出てきましたがイマイズミコーイチのがぜんぜん出てこない。全部吐き出された後でもまだ見えないので係の人に聞いてみると「お客様はライターやバッテリーなどを入れてらっしゃいませんでしたか、現在北京空港及び中国国際航空は大変厳しく、そういったものが入っていると通告なしに積まない事があります」だそうで…それだな。イマイズミコーイチはしくしく泣きながら調査依頼票を書き、係のおねいさんに「スーツケースの特徴は」と訊かれても「ええと…」と固まっているので私が答える始末でした。取りあえずベルリンカレンダーを積んでなくて良かった…のか。最終的に配送されてきたスーツケースから、北京で抜かれていたのはライターだけだったようですが(回収)。

2015.1021 北京からベルリンへ、映画祭1日目
2015.1022 映画祭2日目
2015.1023 映画祭3日目
2015.1024 映画祭4日目
2015.1025 映画祭5日目
2015.1026 ベルリンオフ1日目
2015.1027 ベルリンオフ2日目
2015.1028 ベルリンオフ3日目
2015.1029 北京経由の帰国

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