2023.0625 SUN

このホテルで朝食が出される食堂は夜はスポーツバーなのでそこら中にテレビがあってスポーツニュースや地元ニュースをやっているのですが、今日のローカル局のニュースはプライドパレード特集で、スタート前から生中継が出ている。食後、部屋のテレビを付けるとリポーターが「そろそろ出発です、肌寒いので羽織るものを」と何処かで聞いたようなことを言っている。朝食時はわずかに雨も混じってるか、というくらいの曇天であんまりパレード日和じゃないねえ、とか言っていたのだけどスタート直前の午前10時には青空が覗いてきた(このパターンは知ってるぞ)。支度をしてホテルを出る。イマイズミコーイチはパレードで現在撮影中の新作に足すシーンを撮ることにしていて、そのために小道具を作ったり映画祭で知り合ったジョンやその他色々な人に相談してきたのだけれど、結論としては「ゲリラで撮るしかない」という事になった。さて実際にパレードが行進するマーケットストリートに行ってみると、車道と歩道が鉄柵で完全に仕切られており、飛び入り参加で歩いたりはできないようになっている。また道の反対側にも渡れなくて昨日のダイクマーチとはえらい違いである。当初撮りたかったようにはできない、ということでパレードのゴール地点で撮ることにして既に大変な人だかりの沿道を終点目指して進む。途中でサンフランシスコ市庁舎の前は何かの入場待ちみたいな人が並んでいるが、まだ入れないようだ。ゴールはさらに先、何しろ200くらいの団体がパレードするので10時半に最初のグループがスタートしてから終わるまで3時間かかります、とアナウンスされており、一箇所に留まって眼の前を通り過ぎるのを全部観るだけでもえらいことである。

実際に歩いているグループをいくつも見るが、ほとんどのグループが何らかの統一感があるので、仮に飛び入りできたとしても画としてのバランスを取るのがなかなか難しそうなカラーのところが多かった。まあFBIの皆さんとか保安官の皆さん(実際にあった)とかのグループには馴染みようもないが、他には動物着ぐるみグループ、ブラジルサンバグループ、ゲイバーかゲイナイトかゲイクラブのフロート、台湾&香港グループ(「光復香港、時代革命」旗もあった)、タイのグループ、なぜかコーギーばかりの犬連れグループは可愛らしいけど集団散歩みたいである。そして犬同士は時たま吠えあっていた。あとはバスを借り切って、みたいなのも多かった。なるべく特徴的でない集団を選んでゴールしてくる皆さんをバックにイマイズミコーイチを撮影する。数パターン撮ってから撮影の模様を写真に撮り、相談に乗ってくれた皆さんに「終了しました」の意味で送る、としばらくして向こうから映画祭のジョンがやってくるではないか。「送ってきた写真の背景で場所が判ったから、様子を見に来た」だそうでありがとう。パレード自体はまだまだ続いているので、ジョンと連れ立って移動。途中、マーケットストリートに対してT字路になっているところ(パレードの車両はこの道にはける)から柵の内部に入れてしまったので、素知らぬ顔をして車道に近づく。自分ら以外はTVのリポーターしかいません。とそこへAppleの隊列が歩いてきたのでこれでも一応撮ってみる。ともあれパレード見物という観点からすると特等席みたいなものである。そういやマーケットストリートには歩道に観客席みたいなのが設置されていた場所があったけど、あれはどんな人が座れるんだろう。


沿道は見物客、便乗屋台に便乗売店などですし詰め

サンフランシスコ公共図書館グループが来た。図書館車からシャボン玉が出ている。ここもそうだったけど、自分が心強く思ったのはコミュニティ内で最も脆弱な集団、現時点では主にトランスの人々を全力でサポートする姿勢を打ち出した団体が目立っていたこと。サンフランシスコ企業パレード、などと一部(トラヴィスとか)から揶揄されてるパレードながらも、「そんなの綺麗事じゃないか」と言われるのを怖れないということなのだと思う。ジョンは「以前はパンツ一丁のゴーゴーボーイ山盛り、みたいのが普通にあったけど、今はあんまりない」と若干残念そうに言う。確かにゲイクラブのフロートみたいのを除けばそういうのはあまり見なくて、例えばレザー&ラバーの集団が通って初めて「ああ何か足りないような気がしてたわ」とか思い出すという感じ。露出度の高いコスチュームの是非というよりも(あとこの気温だとパンツ一丁はけっこう寒いだろう)時代の気分という感じがするし、その意味で「デモ」に回帰しているところもあるような気がする。まあそれでもドラァグの皆さんは不滅ですが。などとグダグダ話しながら見物していたら今更で警備の警察官に「何をしている、柵内に戻りなさい」と言われてしまう。もう充分観たので素直に引き下がるチームハバカリ+ジョン。ジョンは日本在住経験があるそうで「当時付き合っていた日本人のボーイフレンドに『昔の日本はキリスト教国とは違って同性愛には寛容だった』と言われたんだけど、本当?」と聞かれたので今に始まった事じゃないのね、と思いつつそれは正しくない、旨を説明しておきました。

ジョンは「僕は帰るけど、市庁舎前のフェスには行く?」と言うので行きがけに見た行列はそれか、「フェスって何があるの?」と聞くと「…食べ物?」という回答なので食べ物かいな、と思いつつ取り敢えずホテルに戻る、今日は付き合ってくれてありがとね、と言ってジョンとはここでさようなら。歩いてホテルに戻り、ちょっと休憩する。このまま寝たい気もするんだけど、そうすると起きた頃には全部終わっているだろう、と撮影道具を置いて再出発。市庁舎の入り口でセキュリティチェックを受けて中に入ると広い敷地内にたくさんのブースがある。東京のパレードに行ったことがある人だったら、代々木公園のあのブースエリアが更に拡大したものを想像すると雰囲気が判るかもしれない。ジョンが言った通り「食べ物」を売っている食堂テントもたくさんあるのだけど、自分らは企業ブースがタダで配っているものを一通りかき集めてみました。中でも収穫だったのはセイフウェイのショッピングバッグ、チームハバカリはセイフウェイを愛す。するとWhatsAppにピートから「ハッピー・プライド!僕らはパーティーの入場待ちしてるよ」と『エルスワールド』の時のバリー&オリバー(Trigger Twins) みたいな格好した2人の写真が送られてきた。カッコイイですね(そしてパーティって何だろう)。市庁舎の一番前はステージになっていてライヴパフォーマンスやDJプレイなどをやっている。その前の芝生にはたくさんの人が座っていて、向かいに見えるアジア美術館にも「PRIDE」の垂れ幕がかかっている。東京のプライドも上野公園でやったら楽しいんじゃないかな。そしてピートが前に言っていたように、参加している人があらゆる意味で多様であることが映画祭の観客とのはっきりとした違いだった。


そしていいお天気

ああそうだ、初めて来た国ではその国の全土地図を買うのが自分の趣味だった、と思いだして今から行ける本屋はないかと検索してみたのだけど微妙に閉店時間に間に合わなそうだったり、プライド関連のイベントで道路が封鎖されてたりで寄れそうなところはなく、まあ明日のチェックアウト前がラストチャンスかなと本屋は取りやめ、スーパーで家族への土産を買うことにする。とまた都合のいいところにはスーパーがなく、ちょっと大回りするけど歩けなくもないところにホールフーズがあるようなので向かう。パレードが終わったマーケットストリートを右折して入った道の先がいきなり吹きさらしみたいな風景になってちょっと驚く。あの華やかな大通りの喧騒がまだ背後に残っていると言うのに、である。商店もあまりなく、前方には何かのセンターなのか建物があり、その前にホームレスらしい人がたくさん集まっていて、更にその中では誰かが倒れたらしくて介抱する人などが慌ただしく動いている。初めて来たアメリカについて自分が憶えておかないといけないのは、あまりにもたくさんの人が路上で寝ている事と、ちょっと死角に入ると小便の匂いがするコーナーがそこら中にあったこと、そしてワンブロック曲がるたびに街の光景が激変する事と、大声で何ごとかを話しながら一人で歩いている人(たち)のことなのかもしれない。ハッピープライド。

ホールフーズに着く。結構歩いたためイマイズミコーイチはヘロヘロであるが、彼には彼でスーパーに寄りたい理由があった。ライターのオイルが切れてしまったのである。使い捨てライターみたいなもんがないだろうか、と店員さんに聞いてみると「置いてないです」とのことで残念。自分は家族用にお菓子と、ふと冷蔵ケースにまだ飲んだことがないIPAビールを見つけてしまったのでそれもカゴに入れてレジに並ぶ。「身分証を」「すみませんこれはジャパンの身分証でカレンダーが西暦でないのですが、同じ顔写真を使ったパスポートの写真もわたしのスマートフォンに保存してありますのでこの2枚の合わせ技で何とか」=めんどくせえ客。レジのおばさまはそれでもビールを買わせてくれました。後で気が付きましたが彼女の後頭部には小さなレインボウ・フラッグが刺さっていて、そんな事をしているのはこの人だけでしたがハッピープライド。イートインコーナーでちょっと休憩して、ホテルに戻ろう。「確かマクドナルドのあたりに酒屋があったと思うんだよ、そこならライター売ってるかもしれない」とイマイズミコーイチは言うのだが、さてそのマクドナルドがどこだったか、というのがあやふやで何とも言えない。ホテルの辺りは高台になっているので、車道が立体交差して歩行者用の階段が両脇にある通りがあるのだが、そこの階段の手前に「あ、酒屋があった」つうかその上に「シガレット」って書いてありますやん。ここならあるだろう日曜も開いてる店ならば、と近づくと幸い営業中。ライターはカウンターの背後にあったので「モースト・チープ・ワン・プリーズ」とか言ってるが通じたようで無事にライター入手。

部屋に戻るともう何もする気が起きないが、パッキングはしないといけない。ただ明日のフライトは17時なので、早起きしてチェックアウトしなくていいのが助かる。近所の更に近いところに「スーパー」があることが判ったので行ってみると小さなストアで、小銭を処分すべくポテトチップスを買う。「RUFFLES」という日本では見たことがないブランドのもので味はサワークリームオニオンにしてみましたが8オンス(226.8g)入りで5.99ドル、日本円だと為替レートでも約862円。まあ1ドルが100円だったとしても599円なのでこの合衆国が丸ごと山小屋のようなものだと思う他はない。部屋に戻るとすぐにイマイズミコーイチが寝てしまったので、もうすぐおわっちゃうねえ、と自分はイマジナリーバーボンに念力で話しかける。しかし人(と犬)に恵まれた良い旅であった。


bye for now

2023.0626 MON

例によって朝食でもりもり食ってからパンを数個くすねて部屋に戻り、自分は一人で出かけることにする。昨夜ネットで本屋を探していて、近所に面白そうな(ただし地図は置いてないっぽい)書店があることが判ったからであるがイマイズミコーイチは「やめとく」との事なのでパッキングを済ませてから部屋を出て、中華街を奥へと進む。目的の本屋はシティライツ書店という。本屋でありまた出版社でもあって、例えばアレン・ギンズバーグの『吠える』を出したところだそうだ。店内は広く地下から二階まで3層になっているが、どこもみっちり本が詰まっている。自分は英語で本を読めるほどではないため買うか?というと買わないのだけど、見ているだけで楽しい。案の定で全米地図はなかったので一通り回ってから店を出て、来たときと別の道を通ってホテルに戻る。途中に公園があったので寄ってみたらそこは「花园角」という名前のところで、中華街の入口の門と同様に東洋風デザインの建物があり、あと民主の女神像がありました。中華街には中華人民共和国の旗を掲げた建物と、中華民国(台湾)の国旗を掲げた建物が道を挟んで向かい合っていたりしたのだけど、昨日のパレードでの台湾&香港グループといい、その辺りの住み分けみたいのはどうなっているのでしょうか。

部屋に戻ると「あれ、早かったね」と言われる。シャワーを浴びて、12時のチェックアウトまで横になって過ごす。チェックアウトは問題なく済み、フライトまでの時間は随分あるのだけどフロントに荷物を預けて最後に何処かへ、という感じでもないのでもう空港に行ってしまうことにする。ホテルの前でウーバーを起動して車を選ぶと、乗車位置が歩いて11分とかのところを指定される車しか出ず、事情は不明だがここからは乗れないということらしい。じゃあもっと便の良さそうなところにいけばいいんだろう、と坂を下って一度も足を踏み入れたことのなかったユニオンスクエアに行ってみる。しかし本当にただの公園だな。ここで配車を依頼したら「すぐそこ」で乗れる車が選べました。空港まではあっという間で、まだチェックインカウンターも開いていないのでベンチに座って持参のオレンジジュースの残りを飲んだり、お世話になった皆様に御礼のメッセージを送るなどして過ごす。あとイマイズミコーイチの携帯が空港でネットに繋がっているうちに日本のVisit Japan Webの税関申告を登録してしまおう。元はコロナ対策で入国時に検疫・入国審査・税関申告の入国手続等をオンラインで行えるウェブサービスとして始まり、ただ入国時のワクチン接種証明書や出国前検査証明書などの提示が不要となったため「検疫手続」機能が外され、実質的に税関申告がQRコードでできます、というだけのものになっている(入国審査は自動化ゲートでパスポートをかざす方式のほうが簡単だ)が、自分はあの黄色い紙にいろいろ書く作業が地味に嫌いなので、オンラインでやる方がストレスが少ない。登録を済ませてチェックインカウンターを見に行ったら「ZIPAIR」の表示が出ていたので列に並んで待つ。

しばらく待ったがチェックイン開始。こちらのカウンターは成田と違って発券から荷物の預入まで係の人がやってくれるので楽である。もうあとはやること無いので、イマイズミコーイチが最後にタバコを喫って、セキュリティチェックを受けて中に入ろう。出発ゲートはかなり奥の方で店もないような辺りだけど、途中の免税店には惹かれるものがなく、飲食店はバカ高い。途中で水汲み場があったので、行きの機内食で出たミネラルウォーターのペットボトル(丈夫なので旅行中ずっと水筒として使っていたのである)に水を汲んでから、搭乗ゲート付近のほとんど誰も居ない待機スペースで一番いい椅子を占領する。自分はイマイズミコーイチに荷物を任せて売店に戻りビールを1本、これが昨日買ったポテトチップスとだいたい同じの6ドルくらいなので、ビールとポテチで1,700円以上というたわけたことになっている。ただ(1,700円払ってもいいかどうかは別にして)どちらもやたら旨いのが救いではある。さて本当にすることが無くなったのであとは待つだけ、の途中にはパスポートを確認したら搭乗券にスタンプを押します、という謎の作業があったがやがて搭乗が始まって飛行機は飛び立った。さようなら桑港。


1,700円の残骸

2023.0627 TUE

どういうわけか帰りの飛行機は行きと違って眠れず、時間が過ぎないのでなかなかつらいものがあった。あと機内食のご飯がすごく柔らかかったのが残念。というのはあるもののその他はまあ行きと同じような感じなので、あとはホテルの朝食からもらってきたワッフルを食べ…あれ、ワッフルってシロップかかってないとけっこう味気ないね、と同じくワッフルをかじっている隣のイマイズミコーイチに言うと「本当だ」。結論から言いますと帰国便では心が浮き立たず、要はあんまり日本に帰りたくない蒸し暑そうだし。飛行機内ではWiFi経由でインターネット接続ができる、という触れ込みなのですが非常に不安定であまり繋がらず、辛抱強く待つと何とか通信できるという感じでした。あとエンタメ他用のモニタがないので、フライト情報も自分の端末で見るのだけど、たまたま開いたらアンカレッジ近辺、とか出たので昔はやたら聞いた地名だよなあ、ということを思い出したりしてヒマを潰すのでした。

フライトはほぼ予定通り、今度は16時間進んでしまうので26日の17時に発って到着するのが27日の20時になる。入国して荷物を受け取り、さっきのVisit Japan Webでの税関申告は紙を出す代わりにQRコードをスキャンするだけなので、手続き的に簡便になったわけでもないような気もするけど、とにかく空いていたので待たずに出られました。直帰は厳しい時間帯なので、今夜は成田にホテルを取ってある。以前、羽田空港経由のカタール航空を利用した時に、帰国便のチケットを見せると天然温泉平和島を無料で利用できたのでああいう感じで一泊できないかねえ、と探して成田空港近くにも温泉施設はあったのだけど、到着時間帯によっては下手すると風呂に入れないかもしれないということが判り、普通にホテルを探したらその温泉施設より安くて朝食付きでツインベッド、というのがあったのでそこにした。空港から出ているシャトルバスにはちょうど間に合って、10分ちょっとでホテルに着いた。しかし成田は(もとい日本は)すごい湿度と温度でクラクラする。通された部屋にあったのは見たこともないような旧式の空調設備でしたが普通に冷房が効き、まずはシャワーを浴びて一息。イマイズミコーイチは下の売店で買ったチキンラーメンを食べている。このホテルは先月まで千葉県の新型コロナウイルス感染症の無症状者・軽症者の一時的な宿泊(療養)施設だったそうで、今月ホテル営業を再開したばかりだとのこと。で、スーツケースを開けたら検査しましたよ通知用紙が入っていました。没収されたものは無いようなのですが、アメリカ様は私の荷物の何がサスピシャスだったのでございましょう、とどうも瓶に入った胃腸薬(錠剤)を確認したかったっぽい。X線検査だとMDMAとかそういうもんに見えなくもないし。さあ寝よう。


記念に保存してあります。

2023.0628 WED

やはりちょっと早めに起きてしまう。外はもう明るくなっていて、窓の外に見える景色が妙に幽玄だ。一人で外に出て散歩する。やはり湿気で空気が重い。窓から見えた平屋建ての建物は何だろうと思ったのだけど、近くで見たら閉鎖中のイタリアンレストランだった。宿泊療養施設になった時に閉めたのだろう。既に朝食の時間は始まっているので部屋に戻り、イマイズミコーイチに予定より30分ほど早めに起きてもらって(最初はぶんむくれられつつ)レストランに行く。朝食は何だかものすごい種類があって、絶対全部は食べられないけど選べるのが、つうかたくさん野菜があるのがうれしい。結局閉店時間近くまで居てしまった。お茶もおいしいな。もっかいシャワーを浴びてから11時にチェックアウトして、待合室で空港行きのバスを待つ。東京に住んでいた頃は帰国したら何が何でもその日のうちに帰宅、というのを原則にしてたけど、こういう感じに泊まるのも悪くないねえ、と思う。バスの時刻表を見ていてふとJR成田駅に行くバスもあることに気づく。イマイズミコーイチはリムジンバスに乗るので空港に行く必要があるが、自分は電車で帰るんだからそっちに行くほうがショートカットだ、ということで空港行きのバスに乗るイマイズミコーイチを見送って、自分は次に来たバスに乗り込む。こっちのバスはいわゆる普通の路線バスの車体で、スーツケースも車内に持ち込む。成田空港には何度も来たけど、いわゆる成田市内をじっくり見るのはこれが初めてかもしれない。やがて着いたJR成田駅からすぐ近くの京成成田駅まで歩いて改札を通り、ホームで電車を待つ間の自分は、何とも奇妙な静寂に包まれていた。


幽玄、そしてイマイズミコーイチを見送るわたし



目次
〜2023.0614  出発までと出発当日、サンフランシスコ到着
2023.0615-16 映画1本/『犬漏(SOLID)』上映+ひみつのラウンジ
2023.0617-18 GLBT博物館+SESSAライヴ/アジア美術館+映画2本
2023.0619-20 映画2本+TTさん/映画4本
2023.0621-22 トラヴィスその1+映画1本/トラヴィスその2+引越し+映画2本
2023.0623-24 SFMOMA+映画1本+プライド・キックオフ・パーティー/中華街+映画3本(映画祭クロージング)
2023.0625-28 サンフランシスコ・プライドパレード/帰国

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